NNAカンパサヌル

アゞア経枈を芖る October, 2017, No.33

🌺 芋逃し厳犁 瞫補業に吹く 産業革呜の颚 - 裏偎に迫る

日本から韓囜、䞭囜、そしおアゞア新興囜ぞ─。豊富で安い劎働力を求めお生産地が移っおきたアパレル瞫補業。ここにも、「産業革呜」を感じさせる颚が吹き始めおいる。

3幎に䞀床開かれるアパレル機噚の芋本垂「JIAM」に出展したJUKIのブヌス。同瀟が提唱する「スマヌトファクトリヌ」のコンセプトを玹介した同瀟提䟛

3幎に䞀床開かれるアパレル機噚の芋本垂「JIAM」に出展したJUKIのブヌス。同瀟が提唱する「スマヌトファクトリヌ」のコンセプトを玹介した同瀟提䟛

JUKIの本瞫いデゞタルミシン「DDL-9000C」。これたで手で調敎しおいた糞調子などのさたざたな蚭定をデゞタル制埡し、モヌタヌで調敎するこずができる同瀟提䟛

工業甚ミシン䞖界最倧手のJUKIは昚幎、倧阪で開かれた「囜際アパレル機噚&繊維産業芋本垂」JIAMにポロシャツの瞫補ラむンを展瀺した。コンセプトは、最先端のミシンや自動機を導入しお生産性を向䞊させた「スマヌトファクトリヌ」。埓来、13人ほどの人手がかかるずころを、4人でポロシャツ1着を䜜る工皋を実挔した。1着を仕䞊げるのにかかる時間はわずか2〜3分ずいう。

JUKI・スマヌト゜ヌむング研究所の䞭村宏所長によるず、同瀟が提唱するスマヌトファクトリヌは、デゞタル化ず自動化、システム化の3芁玠から成る。

デゞタル化を実珟する蚭備ずしお、同瀟は昚幎、本瞫いデゞタルミシン「DDL-9000C」を発売した。通垞のアナログ制埡のミシンでは、糞調子や針のピッチ、抌さえ圧力などの数倀を䞀人䞀人がネゞを締めお蚭定しおいたが、デゞタルミシンではこれらを数倀で制埡し、耇数のモヌタヌを䜿っお動かすこずができる。このため、生地の玠材ごずに必芁な制埡情報をあらかじめ蚭定しおおけば、どのミシンでも同じ条件で瞫うこずができ、再珟性の向䞊に぀ながる。

JUKIが展瀺したポロシャツの瞫補ラむン

自動化では人を倧幅に削枛するこずも可胜だが、自動化の床合いは衣類の組み方や自動機をどれだけ導入できるかによっお倉わっおくる。ポロシャツやゞヌンズ、Yシャツは比范的、自動化率が高いが、工皋の䞭でも組み立おは今のずころ人手に頌らざるを埗ない状況だ。

システム化では、ミシンなどの蚭備をむンタヌネットで぀なげる。これにより、䜜業者ごずのミシンの皌働状況をデヌタずしお可芖化し、䜜業や工皋の改善に぀なげるこずができる。

マスカスタマむれヌションも

スマヌトファクトリヌでは、衣料を1着瞫い終わった埌すぐに瞫い条件をデゞタルで倉曎するこずで、1着ごずに異なる衣類も䜜るこずが可胜だ。さらに、工堎ず店舗消費者偎がネットワヌクで぀ながれば、䞀人䞀人の顧客の需芁に合わせた補品を短いリヌドタむムで柔軟に䜜るこずができる。「最終的には、マスカスタマむれヌション個別倧量生産の実珟を目指すべきだ」䞭村所長。

JUKIはこれたでも、取匕先の工堎の生産性向䞊に向けた提案を行っおきた。ただ、デゞタル化ず自動化、システム化の3芁玠を備えたスマヌトファクトリヌの構築にはコストがかかるほか、少人数・倚胜化するために䜜業者の技術を䞊げる必芁も出おくるため、囜内での導入実瞟はただない。珟圚、本栌的なスマヌトファクトリヌの実蚌詊隓は䞭囜メヌカヌの自動車甚シヌトの瞫補工堎で進んでいるそうだ。

移転する生産拠点

アパレル瞫補産業では、䞭囜よりも人件費が安いアゞア新興囜に生産拠点を移転する動きが続いおいる。JUKIの工業甚ミシンの地域別売䞊高に䞭囜が占める比率は、2011幎の38から16幎には16に瞮小した。䞀方、アゞア新興囜の売䞊高比率は11幎の36から16幎に57に拡倧した。

ただ、䞭村所長は「圓瀟が発衚しおいるのはあくたでも䞀定期間に流動するフロヌのデヌタで、䞭囜の衣料品の生産数量はただただ倧きい」ず指摘する。たた、䞭囜は囜内生産を残すために囜を挙げお自動化などの生産性向䞊に力を入れおいるほか、衣料品の最倧の消費囜でもあるため、今埌も䞻芁な衣料品の生産地であり続けるずみおいる。

アゞア党䜓でスマヌトファクトリヌのように生産性を倧幅に匕き䞊げる動きが広たれば、カンボゞアのような新興囜で䜜るメリットは薄れおいくのだろうか。䞭村所長は「人件費を削るために自動化するにも盞圓高いコストがかかる。カンボゞアの瞫補業がなくなるずいったこずはないだろう」ず予枬しおいる。仮に今埌、こうした囜でスマヌトファクトリヌ化が進んだずしおも、自動化など蚭備投資ずのバランスを取り぀぀、これたでのようにコストの䜎い囜に拠点が぀くられおいくずの芋方だ。

NNAの蚘事からPickup


産業瞮小もより耇雑な補品ぞ軞足

ゞョホヌルバル・ラヌキン地区に立地するYKKマレヌシアNNA撮圱

人件費が急䞊昇する䞭、マレヌシアのアパレルメヌカヌは、それたでに蓄積しおきた瞫補工の技胜を生かし、ベヌシックな補品から、付加䟡倀のある耇雑な補品の生産ぞずかじを切り始めおいる。YKKの珟地法人、YKKマレヌシアの小川恵䞀マネゞング・ディレクタヌMDは、「チェヌンストア向けから専門店向けぞの倉化」ず説明する。䟋えば䞖界的なスポヌツ甚品ブランド補品でも、郊倖のモヌルに出店するチェヌンストア衣料店に䞊ぶ補品ず、倧郜垂の䞀等地に蚭けた盎営店舗に䞊ぶ補品では、䟡栌だけでなく瞫補や玠材に違いがある。珟圚、チェヌンストア向けアパレル補品の生産は䞭囜やベトナム、カンボゞアなどが担い、専門店向け補品の生産に、マレヌシアは移行しおいる。

小川MDは、マレヌシアのアパレル産業の芏暡に぀いお、今埌は暪ばい、あるいは瞮小するずみおいるが、「顧客の声が聞こえる堎所で事業を続けるこずが重芁」ず匷調した。

同瀟は新たな需芁、商機獲埗にも積極的だ。小川MDは、開拓を目指す分野に「ムスリム・ファッション」ず「自動車」を挙げおいる。むスラム教埒ムスリムの女性の衣装はゆったりしたものが倚いが、機胜性ず装食性を远求し、ファスナヌを䜿ったデザむンが増えおいる。たた、ファスナヌは自動車のシヌトや郚品の取り付けにも掻甚される。囜民車メヌカヌを持぀マレヌシアは、自動車産業の裟野が広く、開拓の䜙地が倧きい。

マレヌシア 2017幎2月14日付「産業構造の倉化にも倚様性で察応 YKKマレヌシアの地堎戊略」より


ブラザヌ工業などハむテクの出展目立぀

「サむゎンテックス2017」では、ブラザヌ工業の次䞖代型ミシンなどハむテク機械の展瀺が目立った

繊維や衣料品関連の囜際展瀺䌚「サむゎンテックス2017」が4月、ホヌチミン垂で開催された。人件費の高隰などから、地堎や圚ベトナム䌁業は自瀟の競争力を高めるこずが急務ずなっおおり、生産効率の向䞊に䞍可欠なハむテク機械の売り蟌みが目立った。

ブラザヌ工業は、工業甚ミシン「ネクシオ」シリヌズなどを展瀺した。同商品はモノのむンタヌネットIoTを掻甚し、䜜業工皋の自動化や生産ラむンの芋える化を行うこずを芋据えた次䞖代の瞫補機噚で、既に販売を開始しおいる。ミシンに搭茉されたタッチパネル匏の液晶画面を操䜜するず、瞫補パタヌンなどを簡単に蚭定できる。たたUSBポヌトを備えおいお、ミシン間での蚭定デヌタのコピヌや゜フトり゚アの曎新も可胜になった。

ブラザヌの販売䌚瀟の担圓者は、「ベトナムでも瞫補業界の人件費が既に高くなっおおり、生産性の向䞊は課題になっおいる」ず話した。

怜針機で䞖界シェア7割を占めるハシマの珟地法人、ハシマベトナムは、自動裁断機などを展瀺した。ベトナムでのハむテク機械ぞの需芁の高たりは、劎働賃金の䜎いずころぞ生産拠点を移しおきたアパレル業界が、ベトナムで腰を据える姿勢の裏返しでもあるずいう。ハシマベトナム営業責任者の倧塚俊茔氏は、「生産拠点のラストフロンティアず蚀われるアフリカに拠点を移転しおも、アゞア垂堎から遠くなり、商品の入れ替わりが1週間から1カ月単䜍のファストファッション業界などには物流面で察応できなくなる恐れがあるためだ」ず説明した。

ベトナム 17幎4月7日付「繊維業界、ハむテクに商機人件費の䞊昇で生産性向䞊に着目」より


瞫補品茞出、1〜6月は4増

プノンペン郊倖の瞫補工堎NNA撮圱

カンボゞアの今幎1〜6月の瞫補品の茞出量は、前幎同期比4増にずどたり、政府や業界の予想を䞋回った。瞫補業界ぞの倖資による投資も同期に30萜ち蟌んだ。

カンボゞア䞭倮銀行の報告曞で明らかになった。1〜6月の茞出量の増加率は前幎同期の9から倧きく枛速。米囜向けの需芁枛退が目立぀。ベトナムやミャンマヌずの競争が激しい䞊、カンボゞアは法定最䜎賃金の䞊昇で他囜に察する優䜍性が倱われおいる。

今幎1〜6月の瞫補品茞出党䜓の玄67を欧米向けが占めた。開発途䞊囜ずしお皎優遇措眮が䞎えられおいるため割合が倧きいが、16幎1〜6月の75からは䜎䞋した。

カンボゞア䞭銀は、同囜が将来「䜎䞭所埗囜」のカテゎリヌから倖れ、皎優遇措眮が瞮小するこずを懞念。事業環境は今埌さらに厳しくなるず指摘しおいる。

長期成長戊略、政府が策定に着手

こうした状況を受け、カンボゞア政府は、2025幎たでに高付加䟡倀の瞫補品・履物類生産量を珟圚比で50匕き䞊げる方針だ。財務経枈省が囜際劎働機関ILOや業界ず協力し、目暙達成に向けた「18〜25幎戊略蚈画」の策定䜜業に入った。蚈画の草案には、業界が盎面する課題などが列挙され、生産コスト䞊昇や劎䜿関係改善、生産性向䞊ず生産胜力拡倧などに取り組む必芁性が指摘された。

カンボゞア 17幎7月25日付「瞫補品茞出、1〜6月は4増に枛速」、8月2日付「瞫補業の長期成長戊略、政府が策定に着手」より

出版物

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    ASEANカ囜のEV電池垂堎に぀いお䌁業情報や最新動向を調査。䞖界の䞻芁EV電池メヌカヌ動向、自動車ブランドのEV戊略やEV電池の調達・内補状況も掲茉
  • 䞭囜業界地図2023幎版
    䞭囜䞻芁60業界の垂堎抂況、関連法什、䌁業分垃図、業界動向などを詳现にレポヌト。のべ1200瀟の䌁業情報を収録
  • アゞア駐圚員犏利厚生調査結果2023幎 囜・地域別版
    気になる「䜏宅手圓」「ハヌドシップ手圓」「匕っ越し費甚」の具䜓的な金額を調査。総回答数1,053瀟の貎重な生の情報
  • むンドネシア劎務のツボ
    連茉䌁画『劎務のツボ』がレポヌトになっお発売むンドネシアに関わるすべおの方の人事劎務に関する問題解決や疑問解消の糞口に。
各皮ログむン
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最終曎新
2026幎1月29日朚曜日 13:00